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後継者の熱き想いを受けて
センターと商工会が伴走支援
- 親族内承継支援
- 中国地方
- サービス業(他に分類されないもの)
父の後を継ぐだろうと思っていた長男が離脱。
次男が後継者の意思を固めるも先代とは考え方でぶつかることも。それを見返すために猛勉強し、支援者の力も積極的に活用した。
独立・創業から仕事一筋で
同社の創業は1979(昭和54)年。現会長の德雄さんが、それまで勤めていたプレスメーカーから独立する形でスタートした。以来45年、油圧装置を専門に取り扱う会社として顧客の厚い信頼を得てきた。「ゼロからのスタートでしたし修理やメンテナンスが主ですから、いつ声がかかるか分からない。とにかく仕事があれば休みなしで対応していました」という德雄さん。後継ぎのことなどを考えている余裕もなかったそうだ。
兄弟で入社するも兄が離脱
「会社には45年間に培った技術やノウハウがあります。しかし自分には経営の知識も知恵もなかったので、本やセミナーなどで猛勉強しました」(祐二さん)。しかしこのころの会社の経営状況はかなり厳しく、このままではダメになると感じた祐二さんは、飛び込み営業やホームページの作成など、自分ができることから動き始めた。
【転機】後継者育成塾で学ぶ
経営を学ぶため無料のセミナーや講習会などにも積極的に参加していた祐二さんは、岡山県産業振興財団が後継者育成塾を開催していることを知り、早速受講。「カリキュラムはもちろん、ここで他社の後継者の方々と出会えて話が聞けたことも勉強になりました」(祐二さん)。
1人でやれることには限界がある
だからこそ外部の力を積極活用
育成塾では、他の受講生から「商工会なら」という話を時折耳にしたという祐二さん。それまで経営に関して相談する先が分からず悩んでいたこともあり、早速商工会に出向いた。「本で勉強したりセミナーを受講したりしても、一人でできることには限界を感じていたんです。そこで商工会に相談したところ力を貸してもらえることになりました」。これをきっかけに、経営の相談だけでなく持続化補助金の申請支援など、商工会から様々なサポートを受けることができるようになった。
【支援】誰よりも会社を想う
そこから継続的に支援することになった山岡さんは、油圧技研のこれからについて先代からもじっくり話を聞いた上で、同社の事業承継をサポートしていった。
考え方は違っても目指す先は同じ
事業承継で障害になりがちなのが、先代と後継者の会社の将来に関する考え方の違いだ。山岡さんは祐二さんに事業承継計画の策定を勧める。今どんな課題があり今後どう解決していくべきか、先代と後継者のそれぞれの考え方を明らかにすることが狙いだった。そこからは岡山県事業承継・引継ぎ支援センター(以下センター)の金原光広さんがコーディネーターとして参加した。「計画書と言われてもどうすればいいのか全く分からなかったのですが、山岡さんや金原さんにアドバイスをいただき自分の考えを落とし込んでいきました」と祐二さんは振り返る。
まだ親子間で意見がぶつかることもあるというが、「考え方が違っても目指すところは同じ。ただ、あまり無理せずに地に足のついた経営をやってほしいと思っています」と德雄さん。「自分は経営者としても技術者としてもまだまだです。会長にはもうしばらくお目付け役を担ってもらいたいですね」(祐二さん)。
成功のポイント
岡山県事業承継・引継ぎ支援センターによる事業承継事例
事業承継フロー
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1後継者が岡山県産業振興財団の後継者育成塾を受講
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2後継者が商工会に経営相談
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3商工会が持続化補助金の申請や経営革新計画の策定・認定をサポート
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4商工会がセンターに事業承継の支援を要請
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5専門家も交えて事業承継計画を策定
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6株式譲渡による事業承継が完了
企業情報

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